電子カルテには大きく分けてクラウド型とオンプレミス型があり、その中でもクラウド型で人気を集めている「CLIUS」の導入を検討されている医療機関も多いのではないでしょうか。
本記事では、CLIUSとはどのような電子カルテなのか、特徴や機能、活用事例を知りたい方向けに詳しく紹介します。
特に電子カルテの選び方で悩まれている方にとっておすすめの内容となっているので、ぜひ参考にしてください。
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電子カルテ「CLIUS」とは?
公式サイト:https://clius.jp/
CLIUS(クリアス)は、幅広い診療ニーズに対応する電子カルテであり、PCのみならずiPad等のタブレットにも対応可能です。汎用性の高い電子カルテなので、幅広い診療を行う病院やクリニック等に適しています。
また、CLIUSはクラウド型の電子カルテであるため、院内での診療のみならずオンライン診療にも対応しています。現代の診療スタイルにも対応しているため、数多くの医療機関から人気がある電子カルテです。
CLIUSの機能
「CLIUSを使ってできることは具体的に何があるの?」と思われている方向けに、下記ではCLIUSの機能についてまとめました。機能は充実しているので、導入を検討されている方は参考にしてください。
CLIUSの機能 | 詳細 |
薬用量機能 | 医薬品ごとの「小児用量換算表」を機能化したもので、特に小児科のクリニックで活用されています。 |
WEB問診 | WEB問診用のURL等を患者さんに案内することで、患者さんご自身がオンライン上で問診を記入できる機能です。 |
オーダーチェック | オーダーをもとに傷病名×処方、相互作用、投与日数をチェックし、警告を表示する機能です。 |
在宅機能 | 在宅医療(訪問診療)で重要な、訪問スケジュールの設定、事前カルテの記入などの機能を利用できます。 |
経営分析ツール | 経営データの元となるデータを分析した帳票のダウンロードが可能です。他医院とも比較できます。 |
予約機能 | 患者さんのWEBから予約、またはクリニックのスタッフによる予約の管理が可能です。 |
院内機器連携 | 外注検査会社とのオンライン連携、PACS、問診や受付システムとの連携もスムーズにできます。 |
オンライン診療 | PC・スマホを使い、医師と患者さんがオンラインでコミュニケーションをとれます。アプリのダウンロード等は不要です。 |
上記がCLIUSの主な機能ですが、その他にもオーダー自動学習機能やグループ機能、レセコン機能など幅広い機能が備わっています。また、CLIUSにはAI機能も搭載されているため、入力したカルテの情報をAIが記憶し、次回のカルテ入力業務の負担を軽減できる機能もあります。
このように、医療機関に必要な機能や、あると便利な機能が豊富にそろっているのがCLIUSの特徴でもあるので、幅広い医療機関から選ばれています。
CLIUSを導入するメリット
CLIUSはさまざまな診療ニーズに対応していることから、幅広い医療機関から選ばれている電子カルテです。既に資料請求などを行い、導入を検討されている医療機関も多いかと思いますが、ここでは悩まれている方向けに、CLIUSを導入するメリットを詳しく紹介します。
AI機能により入力作業の負担を軽減
CLIUSには、電子カルテとしては珍しいAI機能が搭載されています。AI機能は、医師がよく使うオーダー内容をAIが学習し、自動的に表示する機能です。
これにより、入力したい文字を最初から最後まで打ち込む必要はなくなり、候補を選んで入力するだけなので、入力作業の効率化が図れます。
CLIUSの電子カルテは実際に医師からのフィードバックを基に開発されていますので、使い勝手が良く、新機能も次々と追加されているので、操作性が優れており、作業も楽な電子カルテを導入したい医療機関には特におすすめです。
幅広い端末に対応している
CLIUSはWindows、Mac、iPadなど幅広い端末で利用が可能です。基本的には大きな制限はないため、もし医療機関内で異なる端末を使用している場合でも統一する必要がないメリットがあります。
ただし、推奨環境はあるため、導入を検討中の方は事前に確認しておくことが大切です。下記ではCLIUSが推奨している環境についてまとめた表を掲載しているので、自院で使用されている端末が対応しているかチェックしたい方は参考にしてください。
【CLIUSの推奨環境】
Windows | Mac | |
推奨ブラウザ | Google Chrome 最新バージョン ※ 検査連携をする場合は別途CLIUS Connect(検査機器連携用アプリ)が必要 ※ 一部機能では、Microsoft Office 2013以降(Word 、Excel )が必要 | |
画面解像度 | 1920×1080 FULL HD(表示倍率:100%) | |
ハードウェア推奨動作環境 | OS:Windows 10 Pro(64bit) Windows 11 Pro(64bit) CPU:Core i5(第6世代) 以上 Ryzen 5(初代) 以上 メモリ:8GB以上 記憶容量:SSD 240GB以上 | OS:macOS 11 BigSur以降(64bit) CPU:Core i5(第6世代)以上 メモリ:8GB以上 記憶容量:SSD 240GB以上 |
ネットワーク推奨環境 | 有線LANを推奨 |
ORCA連携に対応している
ORCAは、日本医師会が提供するレセプト作成ソフトウェアであり、CLIUSはクラウド版ORCAとの連携が可能です。
システム連携をすることで、医療機関は診療情報の電子管理とレセプト作成を効率的に行えるようになるため、医療スタッフにおける業務の負担軽減にもつながります。
また、クラウドベースであることもメリットの一つとなり、どこからでもアクセスが可能になるため、診療報酬請求をより簡素化できるのが特徴の一つとしてあげられます。
CLIUSは電子カルテの入力業務を簡単にできるだけではなく、このようにORCA連携によってレセプト作成も簡単になることから、幅広い医療機関に選ばれています。
在宅医療の強化につなげられる
CLIUSには在宅医療を効率的に行えるような機能が備わっており、具体的には事前カルテの作成や定期処方、書類作成等をスムーズに行えるようになります。
また、地図連携やルート表示機能も備えられているため、初めて訪問するケースでも迷うことなく目的地までたどり着くことが可能です。
このように、在宅医療のための機能も豊富に備わっているのがCLIUSの特徴でもあるため、訪問診療等を行う医療機関にとっても使い勝手は良く感じるでしょう。
コストパフォーマンスに優れた電子カルテである
CLIUSの料金設定は、数ある電子カルテの中でも低価格に設定されている点がメリットとしてあげられます。
プランによっても料金は異なりますが、通常プラン(カルテ単体)であれば初期費用が200,000円~、月額利用料は12,000円です。
また、CLIUS Pro(カルテ+レセコン)は、初期費用が650,000円~、月額利用料は27,800円です。
上記プランはどちらも更新費用は発生しないため、別途費用が必要になることもありません。
また、どちらのプランも操作説明や現地立ち合いなど、手厚いサポートも含まれているので、初めて電子カルテを導入する場合でも安心です。
CLIUSの活用事例
ここからは、実際にCLIUSを活用する医療機関の活用事例について紹介します。導入前の課題や導入後の効果についてリスト形式で紹介しているので、活用を検討している医療機関はぜひ参考にしてください。
小児科の活用事例
小児科クリニックにおける電子カルテの活用事例です。
【導入前の課題】
- 膨大な量の紙のカルテを保管しており、保管スペースを減らしたい
- 年齢的にもスムーズに導入ができる電子カルテを探している
- 小児科クリニックで使用しやすい電子カルテを探している
【導入後の効果】
- 紙カルテの保管スペースが削減された
- レセプト点検の効率が良くなった
- レセプトミスが削減した
美容外科/美容皮膚科の活用事例
美容外科/美容皮膚科クリニックにおける活用事例です。
【導入前の課題】
- 新規開業に向けて美容外科/美容皮膚科に適した電子カルテを探している
- 患者さんの皮膚の状態や術後の経過観察のためにも、制限なく写真を取り込める電子カルテを探している
- iPadでの操作性が優れた電子カルテを探している
【導入後の効果】
- 容量無制限でデータを取り込めるようになった
- クラウド型で自宅からでもアクセスができるため、翌日の施術確認もスムーズに行えるようになった
- UIが良いから医師だけではなく、看護師や事務スタッフもすぐに操作ができるようになった
眼科の活用事例
眼科におけるCLIUSの活用事例です。
【導入前の課題】
- PCトラブルが多いため、オンプレミスではなくクラウド型を探していた
- そもそも紙のカルテと電子カルテのどちらを選択すべきかわからなかった
- 眼科専用の電子カルテは少ないため、悩んでいた
【導入後の効果】
- 眼科専門の電子カルテではないものの、画面が見やすく、どのような医療機関でも使いやすいと感じた
- 患者情報をクラウドに保管できることから安心感がある
- 文書のひな型をカスタマイズでき、定型文を作成したあとは仕事の効率を大幅にアップできた
眼科向けの電子カルテについてはこちらの記事で紹介しているのでぜひご覧ください。
現在、数多くの眼科を専門にするクリックで電子カルテの導入が進められています。その理由は、従来のように紙のカルテで患者さんの診療情報を管理するよりも効率性や正確性が非常に高いからです。 また、眼科は特に独自の検査項目や治療方法が多いた[…]
CLIUSはどんな医療機関におすすめの電子カルテ?
最後に、CLIUSはどんな医療機関におすすめの電子カルテかを紹介します。
さまざまな診療科目を持つ医療機関
CLIUSの最大の特徴は、特定の診療科目専門の電子カルテではなく、どのような病院、クリニックにも使用できることです。
CLIUSは幅広い医療機関の要望を聞きながら開発している電子カルテなので、デジタル化を進めたいと感じている医療機関であれば導入しても後悔することはありません。
オールマイティで評価の高い電子カルテなので、さまざまな診療科目を持つ医療機関や、使いやすさを重視している医療機関におすすめです。
機械操作が苦手な医療機関
これまで紙のカルテで診療を行っていた場合、デジタル化への抵抗がある医療機関も多いでしょう。
しかし、CLIUSなら抵抗がある方でも導入しやすいためおすすめです。その理由としては、セットアップにはCLIUSのスタッフが直接訪問し、手厚いサポートを受けられるからです。
自分自身でセットアップを最初から最後まで行う必要がないため、機械操作が苦手な方や、診察で忙しい医師でも簡単に導入できます。
まとめ
本記事では電子カルテで特に注目集めているCLIUSの紹介をしました。さまざまな診療科目に対応しており、使い勝手の良さも人気の理由の一つです。特に紙のカルテから電子カルテへの移行を考えている医療機関にとっておすすめの電子カルテなので、気になっている方は参考にしながら導入を検討してください。
電子カルテの中でもCLIUSはコストパフォーマンスに優れていますが、IT導入補助金を活用することで、最大半額で導入が可能です。今よりもさらに安く導入したい方にとって補助金の活用はおすすめなので、興味がある方は検討してみてください。
電子カルテの導入に利用できるIT導入補助金についてはこちらの記事で紹介しているのでぜひご覧ください。
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