電子カルテと医事会計システムのちがいは?それぞれのメリットとデメリットも解説!

  • 2023年12月1日
  • 2023年12月21日
  • コラム

医療現場の業務を支える電子カルテと医事会計システム。近年、デジタル化が医療業界でも進みつつあるため、両者を導入している医療機関も増えています。

これから導入を検討される場合、「そもそも電子カルテと医事会計システムの違いは何?」と思われている方も多いでしょう。

今回は電子カルテと医事会計システムの概要について紹介し、それぞれの違いを詳しく紹介します。

また、導入にあたって一番おすすめの方法や、導入にあたって感じるデメリットの部分を解消する方法についても紹介するので、そちらも参考にしてみてください。


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電子カルテとは?

電子カルテ 医事会計

そもそも電子カルテとは、患者さんのカルテ情報を電子的なデータとして保存から管理までできるシステムのことです。

以前までは紙媒体での管理が当たり前でしたが、管理や探す手間がかかり、作業効率が悪くなるといったデメリットがありました。

しかし、電子カルテを導入することで保管スペースも必要なくなり、検索もできることで患者さんの情報をすぐに探し出すことが可能です。

すべてデータベースで管理できるようになるため、電子カルテを導入することで医療業務を大幅に改善できるといったメリットがあります。

電子カルテに含まれる機能

電子カルテに含まれる機能はそれぞれのサービスによっても異なりますが、主に下記の機能を活用することができます。

・カルテ作成
・オーダー
・シェーマ
・症例写真管理
・役務管理
・書類管理
・カルテ検索
・カルテテンプレート

医事会計システムとは?

電子カルテ 医事会計

医事会計システムとは、簡単に説明すると会計データを管理・使用するためのシステムのことです。医療機関が健康保険組合などに対し、診療報酬を請求するレセプト(医療報酬明細書)の作成を自動化して行うシステムが医事会計システムとなっています。

医事会計システムを導入することで手書きでの作成が一切なくなるため、レセプトの作成にかかる時間が大幅に短縮されるメリットがあります。

また、保険制度の変更等が起きると、計算方法が変わるなど会計への業務負担が大きいのが問題となっていましたが、医事会計システムは自動化されていますので、計算方法が変わっても正しいレセプトを作成できるのがメリットとなります。

医事会計システムは電子カルテよりも普及率が高く、下記の厚生労働省が発表したデータの中でも病院だけで見ると90%以上が導入しています。

電子カルテ 医事会計

引用:厚生労働省 日本における医療情報システムの標準化に係わる実態調査研究報告書 

医事会計システムに含まれる機能

下記では医事会計システムに含まれる主な機能について紹介しています。ただし、メーカーによって標準機能が異なるケースもあるため、導入前には機能もしっかりとチェックしておきましょう。

・レセプト業務
・レセプトチェック
・外来の受付
・予約の管理
・入退院の管理
・出納業務
・帳票・統計業務

電子カルテと医事会計システムの違い

電子カルテ 医事会計

電子カルテと医事会計システムは、どちらも医療機関の経営にとって欠かすことができないシステムです。そんな重要な役割のある電子カルテと医事会計システムですが、両者の違いは使用目的と使用者です。

簡単に説明するため、下記の表で電子カルテと医事会計システムの違いについて見ていきましょう。

電子カルテ 医事会計システム
使用目的 診療内容を記載するもの 診療報酬の請求業務を行うもの
使用者 医療を行う人が使用するもの 医療事務担当者や会計士が使うもの

上記のように、電子カルテと医事会計システムでは明確に違いがあります。同じ機能を持つシステムではないことを把握しておきましょう。

電子カルテと医事会計システムは一体型がおすすめ

電子カルテ 医事会計

ここまで電子カルテと医事会計システムの概要と違いについて紹介しました。それぞれ医療業界では必要不可欠なシステムであることがわかったかと思います。

医療機関によっては電子カルテと医事会計システムをそれぞれ導入されるケースもありますが、ここ最近では一体型となったシステムを導入するケースも増えています。

実際に別々で導入するよりも一体型の方がメリットは多いと言われておりますので、ここではなぜ一体型を選ぶべきかその理由について紹介します。

一体型なら適切な金額を請求できる

電子カルテと医事会計システムが一体型になっていない場合、請求する診療内容は会計側で会計システムに入力し直す作業が必ず出てきます。

シンプルな入力なら問題ありませんが、入力項目が多いとミスにつながったり、請求漏れが出てしまう場合があります。

しかし、電子カルテと医事会計システムが連携され、一体型となっているものであれば、診療内容を入力したらそのまま計算処理に入るため、ミスや請求漏れが起きにくくなります。

会計ミスが発生すると後々大変になり、会計の負担も大きくなるデメリットがあるため、会計においてミスの発生が多いと感じるなら電子カルテと医事会計システムが一体型となったシステムの導入を検討しましょう。

情報の整合性

電子カルテと医事会計システムが分かれていると、一つの情報をそれぞれで入力しなければなりません。100%同じ情報を入力できているなら問題ありませんが、もしそれぞれのシステムで間違った情報が入力されていると、どちらが正しいのかわからなくなります。

しかし、一体型となったシステムであれば、仮に情報にミスがあったとしても一つのデータを修正するだけで電子カルテと医事会計システムのどちらも同じ内容が反映されるため、修正も容易に行えます。

受付業務の負担を大幅に軽減できる

一体型のシステムを導入することで、受付業務の負担を大幅に軽減できるのもメリットの一つとしてあげられます。

一体型であれば、電子カルテで入力した情報が瞬時に医事会計システムに反映されるため、受付の担当者が入力する手間がありません。入力の時間を大幅に削減できるため、スムーズになるメリットがあります。

受付がスムーズになることで患者さんの待ち時間も減らすことが可能となり、よりスムーズな医療を提供することができるでしょう。

メンテナンスの時間もかからない

一体型のシステムを導入する場合、クラウド型かオンプレミス型によってメンテナンスの時間も異なりますが、どちらにせよ一体型であれば一つのシステムを点検するだけでメンテナンスが完了します。

別々のシステムを導入すると、それぞれでメンテナンスをしなければならず、時間もかかってしまうので、メンテナンスの時間がかからないのも一体型のメリットと言えるでしょう。

電子カルテと医事会計システムのデメリットと解消法

電子カルテ 医事会計

デジタル化が進み、電子カルテと医事会計システムの導入は必須とも言われています。しかし、導入の際にはいくつかのデメリットがあり、それを対策する方法についても考えなければなりません。

システム導入におけるデメリットとしてあげられるのが、下記の2点です。

導入コスト

システムの導入には、オンプレミス型なら初期費用、クラウド型なら運用費用が発生します。料金はそれぞれのシステムによっても異なりますが、紙媒体での管理に比べるとコストの負担が大きくなるのは事実です。

実際に電子カルテの導入において、コストがネックとなり導入を見送っている医療機関もあるなど、現在でも医療機関なら必ずしも導入されているわけではありません。

電子カルテ・医事会計システム共に種類が多い

電子カルテや医事会計システムは、種類が多いのも事実です。また、国としては「電子カルテの標準化」に取り掛かっていることから、その基準に対応しているシステムなのかわからず導入を見送っている方も多いでしょう。

実際に気になった電子カルテと医事会計システムが一体型となったものを導入したとしても、電子カルテの標準化などの基準を満たしていなければ意味がありません。

このような点からも、すぐには導入できないと判断している医療機関が多いようです。

導入デメリットを解消する方法

電子カルテ 医事会計

電子カルテや医事会計システムには、大きく分けて導入コストとどのようなシステムを導入したらいいかがわからないといったデメリットがあります。この2点については、デメリットを解消する方法がありますので紹介します。

補助金を活用する

現在、国はデジタル化を進めるためにさまざまな取り組みを行っています。電子カルテや医事会計システムはデジタル化の取り組みに当てはまるツールの一つであり、補助金を活用することが可能です。

補助金と言っても種類は幅広くありますが、上記システムに対応しているものとしては「IT導入補助金」があります。

IT導入補助金は、医療機関のみならず幅広い業種で活用できる補助金です。IT導入補助金の目的である、生産性向上の取り組みには電子カルテや医事会計システムが当てはまるので、活用することで導入コストを抑えることが可能です。

また、今後は「医療情報化支援基金」なども登場し、医療機関が電子カルテの導入をする場合に補助金によって支援する取り組みなども進められる予定です。

これらの補助金を活用すれば導入コストがかかるデメリットを解消できるため、この機会に活用を検討してみてください。


IT導入補助金と医療情報化支援基金については、下記の記事でも詳しく紹介しているので併せてご確認ください。

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電子カルテの導入に利用できる補助金とは

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まとめ

今回は電子カルテと医事会計システムの概要から違い、導入時に感じるデメリットの部分と、それを解消する方法まで幅広く紹介しました。

電子カルテと医事会計システムの違いは使用目的と使用者の違いであり、異なるシステムであることがわかったかと思います。

しかし、どちらのシステムも医療機関にとって欠かせないシステムとなっており、導入することで業務効率化にもつなげられます。

現在は一体型となったシステムも幅広くあるので、院内のデジタル化に取り組んでいる医療機関は、ぜひ導入について検討してみてください。


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