オンライン診療システムを導入するには?おすすめのツールも併せて紹介!

  • 2024年5月28日
  • 2024年5月28日
  • コラム

近年、医療現場のIT技術の進歩や新型コロナウイルス感染拡大による影響でオンライン診療を提供する医療機関が増えています。従来においては、医療機関で病状を診てもらうために、その医院まで足を運ぶのが一般的でした。そして、診療後に調剤薬局を利用し、薬を処方してもらいます。しかし、患者が直接足を運ぶ診療方法にはいくつかの課題があります。例えば、『通院できない方の医療サポートができない』、『混雑により患者に満足度の高い医療サービスが提供できない』などです。

一方、オンライン診療は通院なしで医療サービスを受けられるため、従来の診療方法で起こっていた課題を解決することができます。そのため、医療機関に大きなメリットがあります。しかし、オンライン診療を実現するためには、オンライン診療システムの導入が必要です。実際に、オンライン診療を行いたいというという方の中には、オンライン診療システムの概要や導入する手順を知りたいという方もいるのではないでしょうか。

そこで、今回はオンライン診療システムの概要や導入する方法、おすすめのツールなどをご紹介します。


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オンライン診療システムとは?

オンライン診療システムとは

オンライン診療システムとは、医療機関がオンライン診療を実施するために必要な機能を搭載するためのシステムのことです。ちなみに、オンライン診療とは情報通信機器等を利用して医師と患者の間で診療及び診断を実施し、診断結果の伝達や薬の処方などの医療行為をリアルタイムで行うことを意味します。厚生労働省は、オンライオン診療に関して、『スマートフォンやタブレット、パソコンなどを使って、自宅等にいながら医師の診察や薬の処方を受けることができる診療です。』と表現しています。

オンライン診療を実現するためには、パソコンやスマートフォン、タブレットを利用して遠隔から診察や薬の処方を支援するサービスを提供できるようにしなければなりません。例えば、オンライン診療を提供するためには、患者さんがWebサイトやアプリを通じて診療予約ができるように環境を整備する必要があります。また、診察前に事前に問診を入力する機能や料金を支払える機能も搭載しなければなりません。また、患者さんの顔を見て診察ができたり、薬を処方できるようにしたりする必要があります。オンライン診療システムには、これらを実現する機能がパッケージとして搭載されており、導入することで医療機関はオンライン診療を提供できるようになります。

参考文献:厚生労働省 オンライン診療について

オンライン診療システムを導入するには?

オンライン診療システムを導入するための方法は下記の通りです。

オンライン診療システムを提供してくれる企業を利用する

はじめに、オンライオン診療システムの導入支援を実施してくれる企業を利用する必要があります。豊富な資金力がある医療機関の場合、オンライン診療システムを完全にカスタマイズでシステム開発会社に発注することも可能です。しかし、この方法は非常に負担が大きいため、オンライン診療システムの導入支援を行っている企業を利用するのが一般的でしょう。

それぞれのオンライン診療システムで搭載されている機能が異なります。また、料金も変化するため、医療機関は自院に最適なシステムを選択する必要があるでしょう。

情報通信機器や通信環境を整備する

オンライン診療は電話のみで実施することもできます。しかし、視覚的な情報を得られないなど十分な診療を実施することが難しいため、情報通信機器を準備したり、通信環境を整備したりする必要があります。

基本的にオンライン診療を提供する場合、Web予約機能が必要です。また、リアルタイムで患者さんの顔を確認し、診療しなければならないため、オンライン診療の提供には情報通信機器や通信環境が必須といえます。

電子カルテと連携する

オンライン診療を終えたら、電子カルテなどに診療録を記録する必要があります。もし、オンライン診療システムと電子カルテが連携されていない場合、患者情報を探して入力しなければならないため、非常に不便です。そのため、オンライン診療システムと電子カルテを連携させて、効率的に業務を行える環境を構築する必要があります。


オンライン診療等のDXを安く導入する方法につきましては、以下の記事で詳しく解説していますので、よろしければご覧ください。

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オンライン診療システムを導入する5つのメリット

オンライン診療システムを導入する5つのメリット

オンライン診療システムを導入すると大まかにわけて5つのメリットを獲得することができます。具体的にどのようなメリットがあるのか解説しますので、ぜひ参考にしてください。

通院に不安を抱える方への医療相談が容易

オンライン診療システムを導入すると通院に不安を抱える方への医療相談が容易になります。

新型コロナウイルスの感染拡大により通院への不安を感じる方が増えました。例えば、基礎疾患を持っている方は、新型コロナウイルスに感染すると病状の悪化が懸念されます。しかし、基礎疾患を持っている人の中には、定期的に薬を処方してもらっている方も少なくないでしょう。

オンライン診療システムを導入すれば、通院に不安を感じる方に対しての医療サービスを提供することができるようになります。そのため、患者さんは安心して相談ができたり、薬を処方してもらえたりするでしょう。

通院離脱の防止

オンライン診療システムを導入すると通院の離脱を防止することができます。

患者さんの中には、仕事や家事で時間に余裕がない方もいます。また、単身赴任などで通院が難しくなってしまう人も少なくありません。通常の診療の場合、病院に通うことができないため、通院を離脱してしまうことになります。

一方、オンライン診療システムを導入すれば、患者さんは好きな場所で診療を受けることが可能です。これにより、忙しい方なども気軽に医療サービスを受けることができるようになるので、通院離脱を防止することができるでしょう。

院内業務の効率化

院内業務が大幅に効率化されます。

オンライン診療システムを導入すれば、足の不自由な方や高齢者などはわざわざ通院する必要がありません。これにより、スタッフによる患者のフォローを最小限にすることができます。

また、院内感染のリスクを防止するために医療機器などの消毒を行っているところも少なくありませんが、そのような業務の必要性も減るため、院内全体の業務を効率化することが可能です。

混雑の緩和を期待

オンライン診療システムを導入すれば、通院以外にも診療を受ける手段が増えます。本来、来院が必要な患者さんの人数が減るので、混在緩和を期待することが可能です。

特に、土日診療は平日仕事で来院できない方が一斉に医療機関に押し寄せるため、混雑しやすいです。しかし、オンライン診療システムを導入することで、平日診療への移行を促すことができます。これにより、土日診療の院内の混雑を緩和することが可能です。

遠方の方の診療が可能

遠方の方の診療が可能になるという点もメリットです。

オンライン診療システムを導入すると、患者さんの住まいに関係なく、オンラインで診療サービス等を提供することができます。全国の患者さんに対して診療などを行えるようになるため、今まで診られなかった方とコミュニケーションが取れるようになります。

おすすめのオンライン診療システム5選

次に、おすすめのオンライン診療システムをいくつか紹介します。それぞれの概要や特徴について解説しますので、導入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

CLINICS

CLINICS

公式サイトはこちら:CLINICS 

CLINICSは、利用医療機関約3,200件以上を誇るオンライン診療システムです。医師向けシェアNo.1となっており、多くの医療機関で導入されています。

CLINICSは、アプリから診察予約ができる機能やビデオチャットで受診できる機能などが搭載されています。また、クレジットカード決済も可能なため、予約から支払いまで行うことが可能です。

CLINICSは、ひとつのシステムでオンライン診療が提供できる環境を構築したいという医療機関におすすめです。


CLINICSにつきましては、以下の記事で詳しく解説していますので、よろしければご覧下さい。

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ポケットドクター

ポケットドクター

公式サイトはこちら:ポケットドクター

ポケットドクターは、オンライン診療のパイオニアとして知られるMRT株式会社によって提供されているオンライン診療システムです。医師紹介実績100万件以上、圧倒的な医療人材ネットワークを誇り、業界トップクラスの企業が提供するオンライン診療システムになります。

ポケットドクターの特徴は、ヘルスケア機器との連携が容易な点です。バイタルデータをオンライン診療システムと連携し、患者さんの日々のヘルスデータを確認しながら診療を行うことができます。また、遠隔リモート機能やオンライン決済など、さまざまな機能が搭載されているため、ポケットドクターひとつでオンライン診療が提供できる環境を構築できるでしょう。

curon

curon

公式サイトはこちら:curon

curonは、導入実績6,000件以上のオンライン診療システムです。無料からはじめられるオンライン診療システムとなっており、決済手数料のみで運用していくこともできます。

curonは予約から発送まで必要な機能がすべて揃っているオンライン診療システムです。サポートが充実しているため、導入から運用まで丁寧にサポートして欲しいという方におすすめのサービスといえます。

まとめ

今回は、オンライン診療システムの概要や導入方法、おすすめの製品について紹介しました。オンライン診療システムの導入には費用がかかるケースが多いです。そのため、医療機関の中には、できるだけ料金を抑えて導入をしたいという方もいるのではないでしょうか。そのような方はメディカルツールナビを利用するのがおすすめです。

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