歯科での電子カルテの普及率は?導入するメリットやおすすめの電子カルテのついても紹介!

  • 2024年5月30日
  • 2024年5月28日
  • コラム

電子カルテの普及率は、近年上昇傾向にあります。しかし、普及率は病院の規模によって異なり、大規模の病院では高い傾向にありますが、中小規模の病院やクリニックでは普及率は低い傾向にあります。

また、病院の種類によっても異なり、その中でも歯科における電子カルテの普及率はどうなのかと気になっている方も多いのではないでしょうか。

今回は、歯科における電子カルテの普及率を紹介し、導入するメリットや具体的におすすめの電子カルテについて紹介するので参考にしてださい。

歯科での電子カルテの普及率は?

歯科での電子カルテの普及率

電子カルテの普及率は、厚生労働省の資料によると、400床以上の大規模な病院で91.2%となっています。一見、ほとんどの病院で導入が進んでいるように見えますが、歯科クリニック等を含む200床未満の規模では48.8%と半分にも満たない普及率となっているのです。

調査結果から見てもわかるように、現在でも電子カルテの導入を進めておらず、紙のカルテで診療を行っているところも少なくありません。

下記の見出しでは、なぜ歯科における電子カルテの普及率が低いのかについても紹介しているので、そちらも参考にしてください。

歯科における電子カルテの普及率が低い理由

歯科における電子カルテの普及率が低い理由としては、下記3つの理由が考えられています。

コストの問題

歯科医院など、比較的小規模な医療機関では、電子カルテの導入にかかるコストが負担となり、導入したくてもなかなかできないと悩んでいるところも少なくありません。

実際に電子カルテは種類によっても価格が異なり、中には数百万円以上かかるものもあります。

また、小規模な医療機関では、電子カルテを導入するまででもなく、紙のカルテで十分と感じているところも少なくありません。こうした理由から電子カルテを積極的に導入しているところが少なくなっています。

紙カルテに慣れている

紙の記録に慣れている医師やスタッフにとって、電子カルテの導入に抵抗があるケースも少なくありません。

実際に医療機関では紙のカルテでの管理の方が長いため、新しいものを導入するとなるとそれなりに教育もしなければならない、今までのデータも移行しなければならないなど手間がかかります。

このような時間や労力がかかることに抵抗している医療機関も多いため、特に人手が足りていない小規模な病院では、なかなか導入が進んでいません。

デジタルは使えなくなる不安がある

その他に導入が進んでいない理由の一つには、紙などのアナログに比べてデジタルデータを扱う電子カルテは、トラブル時に使えなくなる不安があり導入をしていないといった医療機関も存在しています。

例えば電子カルテにもいくつかの種類がありますが、その中でもオンプレミス型は、院内サーバーなどを設置する必要があり、万が一の停電時にサーバーダウンなどが発生してしまうと、利用できない可能性も否定できません。

クラウド型についても、通信障害等のトラブルが発生すると使えなくなる可能性があるため、このような事態を心配して導入を躊躇しているところも少なくないのです。

ここまで導入が進まない理由について紹介しましたが、このような不安な点がある電子カルテの普及率は年々増加傾向にあります。その理由の一つとしては、不安な点以上にメリットがあるからです。下記の見出しでは導入のメリットを詳しく解説しているので、そちらも参考にしてください。


電子カルテの導入費用の相場、安く抑える方法に関しましては、以下の記事で詳しく解説していますのでよろしければご覧ください。

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電子カルテの導入費用の相場

歯科が電子カルテを導入するメリット

歯科が電子カルテを導入するメリット

年々普及率が増えている電子カルテですが、歯科が電子カルテを導入するメリットはどのような点があげられるのでしょうか。ここでは導入メリットについて詳しく紹介します。

患者データの管理と共有の効率化

電子カルテを導入することで、患者データの管理と共有が効率的になります。

例えば、紙のカルテでは患者データを探すのに時間がかかることがあります。特にたくさんのデータを取り扱っている場合は、どれだけ綺麗に管理していたとしても時間がかかってしまうでしょう。しかし、電子カルテならパソコンやタブレットで名前を検索するだけで瞬時に患者情報を見つけられます。

また、電子カルテには診療の記録だけではなく、レントゲン写真やその他の検査結果なども一元管理できます。これにより、歯科医師や歯科衛生士は、一つの場所ですべての情報を確認できるので、歯科診療の効率が上がり、スムーズになるメリットがあります。

その他にも、更新の簡単さも魅力の一つです。紙のカルテでは新しい情報を追加するために何枚もの紙を使用しなければなりません。しかし、電子カルテなら簡単に情報を変更できるため、更新の手間もかかりません。このように、患者データの管理と共有、更新の効率化が紙のカルテにはないメリットなので、多くの歯科医院で導入が進んでいます。

保管スペースの節約につながる

紙カルテのデメリットの一つとしてあげられるのが、保管スペースが必要な点です。小規模であっても数百人以上の患者さんのデータを保存するケースがほとんどなので、棚や保管スペースの確保が必要になります。

一方、電子カルテは、その名の通りデジタルデータを保管することになるため、棚や保管スペースを用意する必要はありません。全てパソコン内に保存できるメリットがあるため、電子カルテを導入することで保管スペースに困ることはなくなるのです。

また、近年では環境を考えた取り組みが推奨されていますが、紙のカルテから電子カルテへと移行することで、紙のゴミが増えることもなくなるので、環境にも優しい歯科診療を実現できます。

セキュリティとバックアップによってデータの紛失を防げる

電子カルテは、災害時や紛失のリスクがあるなど、これらを心配して導入を見送る医療機関も少なくありません。しかし、実際にはセキュリティやバックアップによって、簡単にデータが失われない対策をしているため、紙のカルテよりもリスクは少なくなっています。

実際に紙のカルテは紛失したらデータが戻ることはなく、流出につながります。また、火災などの被害によってすべてのデータが失われるリスクもあるのです。

一方、電子カルテは、サービス提供元によってデータは安全に保管され、定期的にバックアップがされる仕組みとなっています。バックアップが正常にされていれば、万が一データが紛失しても消えないため、災害時でもデータを守れるのです。

また、セキュリティ対策も強化している電子カルテが多いため、紙のカルテに比べて患者さんのプライバシーを守ることができます。

コスト削減にもつながる

電子カルテの特徴として、初期費用やハードウェアの費用等、導入時にはある程度のコストがかかることがあげられます。このようなコストの発生によって導入を見送る歯科医院も少なくありませんが、将来的に見ると電子カルテの方がコスト削減につながります。

電子カルテは紙やインクをほとんど使用しないため、消耗品にかかるコストを大幅に削減できます。また、診療の記録や情報の検索が簡単にできるため、慣れてしまえば少ない人員でも対応できます。人件費削減も可能となるのが電子カルテなので、今の体制を見直し、将来的にコストカットができる運営方法に変えたいと考えているなら、電子カルテの導入がおすすめです。

歯科におすすめの電子カルテは『Dentis』

Dentisについて

公式サイト:Dentis

電子カルテには幅広い種類があり、その中でも歯科におけるおすすめの電子カルテが「Dentis」です。

Dentisは、クラウド歯科業務支援システムとも呼ばれており、歯科に特化した電子カルテです。

下記にDentisの特徴をまとめていますので、電子カルテの選び方で悩まれている方は参考にしてください。

『Dentis』特徴

Dentisは歯科特有の診療内容に対応したカルテ機能を備えています。歯の部位ごとの処置記録や治療計画を詳細に記載することができ、治療の進行状況を一目でチェックできます。また、画像データ(レントゲン、口腔内写真など)を簡単に管理・共有できるのもDentisならではの特徴となっています。

Dentisは、歯科診療報酬の請求業務を効率化するためのレセプト機能も備えています。保険点数の自動計算やレセプトの作成・提出が簡単に行えるため、これまで手動で行ってきた作業をなくすことができます。さらに、請求データのチェック機能もあるため、請求におけるミスを大幅に軽減できるメリットもあります。

その他にもDentisには、患者さんがインターネットを通じて予約を取ることができるWeb予約システムや、オンライン診療の機能を備えています。この機能により患者さんは、24時間いつでも予約を入れることができ、わざわざ電話をして予約を取る必要がありません。また、オンライン診療にも対応しているため、遠隔地にお住いの患者さんともスムーズにコミュニケーションを取れるのも魅力の一つです。

このように、Dentisには歯科特有の診療内容に対応したカルテ機能を備えているため、歯科医院やクリニックにとって最も使いやすい電子カルテとなっています。できる限り歯科診療にマッチした電子カルテを導入したいと考えているなら、Dentisがおすすめです。


Dentisに関しましては、以下の記事で詳しく解説していますので、よろしければご覧ください。

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まとめ

今回は、歯科での電子カルテの普及率を紹介しました。電子カルテは大規模な病院では高い割合で導入が進んでいるものの、歯科を含む小規模の医療機関ではまだまだ普及率は低い状況です。しかし、近年では導入を検討する医療機関も増えているため、今後は普及率が高くなっていく予想です。

また、電子カルテの普及率を高める取り組みとして、経済産業省では「IT導入補助金」の公募を受け付けています。IT導入補助金を活用すれば、電子カルテの導入時にかかる費用を最大1/2の割合で補助してくれるため、大幅に費用負担を軽減できます。できる限り安く電子カルテの導入をしたいと考えている歯科医院は、補助金の活用もご検討ください。


メディカルツールナビでは、IT導入補助金を用いた電子カルテの導入支援を行っています。補助金を活用することで通常の半額でツールを導入することができます。お客様のお悩みのヒアリングをもとに最適ツールのご提案、補助金の申請、ツールの導入まで一気通貫でサポートさせていただきます。

また、初回相談は無料となっています。「補助金の対象になるの?」「どのツールが合ってるの?」など、電子カルテや補助金に関するお悩みやご相談のある方はお気軽にお問い合わせください。