産婦人科向け電子カルテとは?概要や機能、メリットをご紹介!

  • 2024年6月26日
  • 2024年6月23日
  • コラム

医療機関では、従来の紙のカルテから電子カルテへの移行が進められています。これから導入を検討されている医療機関も多いかと思いますが、電子カルテといっても種類は幅広くあります。

その中でも今回は、産婦人科向けの電子カルテを探している医療機関向けに、おすすめの電子カルテをご紹介します。

また、産婦人科に特化した電子カルテの概要から機能、メリットについても詳しく紹介するので、ぜひ参考にしてください。


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産婦人科向けの電子カルテとは

産婦人科向けの電子カルテ

産婦人科向けの電子カルテとは、妊婦健診や不妊治療の管理など、産婦人科特有の業務を効率的に行うために設計された電子カルテのことです。

従来、産婦人科クリニックや病院では、内科用の電子カルテを応用して使用することが一般的でした。その理由としては電子カルテの種類自体も少なく、応用して使わざるを得なかったためです。産婦人科で内科用の電子カルテは使用できなくはないですが、周産期医療は一般診療とは大きく異なるため、これらのシステムでは画面や項目を変更する必要があり、効率が悪い、使いにくいといった課題が発生していました。

こういった課題を解決するために、近年登場したのが産婦人科専用の電子カルテです。これらの電子カルテは、産婦人科での利用を前提に設計されており、特有の業務に対応するための機能が充実しています。

産婦人科専用の電子カルテには大きく分けるとオンプレミス型とクラウド型の2種類がありますが、クラウド型は手軽に導入できることから多くの産婦人科で人気を集めています。

汎用型と専用型の違い

電子カルテには専用型と汎用型が存在していますが、その中でも専用型は、産婦人科での利用を目的として設計された電子カルテのことを言います。不妊健診や不妊治療管理などに最適化された機能を持っていますので、産婦人科には最も適した電子カルテです。

汎用型は、産婦人科以外の診療科にも活用できる一般的な電子カルテです。産婦人科特有の業務にも対応できるようにすることが可能ですが、カスタマイズが必要になるなど手間がかかるため、産婦人科のみで活用するなら専用型の電子カルテがおすすめです。


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産婦人科向けの電子カルテの機能

産婦人科向けの電子カルテの機能

産婦人科向けの電子カルテは、一般的な汎用型の電子カルテと比べて機能が異なります。この見出しでは産婦人科向けの電子カルテに備わっている機能について紹介するので参考にしてください。

妊婦健診管理機能

産婦人科向け電子カルテにおける妊婦健診管理機能は、妊婦の健康状態を一貫してモニタリングする機能のことです。妊婦健診管理機能といっても幅広い項目があり、下記の表で簡単にまとめているので参考にしてください。

妊婦健診管理機能内容
健診記録体重や血圧、検査結果などの記録
エコー画像赤ちゃんの様子を超音波で撮影したエコー画像を電子カルテに添付し、成長を記録
成長曲線赤ちゃんの体重や頭の大きさなどをグラフや表にし、成長を記録

上記が主な妊婦健診管理機能となっており、記録してまとめられることで必要な時にすぐ確認できる便利な機能です。産婦人科向け電子カルテ特有の機能となっており、産婦人科には必須の機能となるので、備わっている電子カルテをお探しなら専用型がおすすめです。

不妊治療管理機能

産婦人科向け電子カルテの機能の中には、不妊治療管理機能があります。これは、不妊治療の過程を管理するための機能であり、患者さんに対して適切な治療を行うための機能として活用されています。

具体的な機能としては下記の表にまとめているので参考にしてください。

不妊治療管理機能内容
治療計画の作成不妊治療のスケジュールを詳細に計画します。例えば、排卵誘発剤の使用スケジュールや人工授精(IUI)や体外受精(IVF)の予定日などを管理します。
検査結果の管理ホルモン検査結果、精液検査結果、卵巣の反応評価などを記録し、グラフ化してモニタリングします。
治療履歴の追跡これまでの治療サイクル(IUIやIVFの回数、結果)を一元管理します。

不妊治療管理機能では、主に上記の表に書かれている機能が電子カルテには含まれています。活用することで医療スタッフの負担が軽減されたり、正確性が高まったりすることで質の向上にもつながるなど幅広いメリットがあります。


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産婦人科向け電子カルテを導入するメリット

産婦人科向けの電子カルテを導入するメリット

ここからは、産婦人科向けの電子カルテを導入することで、どのようなメリットがあるのかについて紹介します。幅広いメリットがありますので、導入を検討されている方は参考にしてください。

業務効率の向上

産婦人科向け電子カルテには、産婦人科になくてはならない機能が豊富に備えられています。具体的には妊婦健診や不妊治療管理機能があり、これらの業務をこれまで以上に効率的に行えるメリットがあります。

また、その他にも時系列でのデータ管理やエコー画像の添付、成長曲線の表示など、診療に必要不可欠な情報を一元管理できるため、今まで以上に業務の効率化につなげることができるでしょう。

診察の質の向上につながる

産婦人科向けの電子カルテを活用することで、エコー画像や検査結果の記録・表示が簡単にできるようになるため、正確な情報をもとに診療ができます。また、成長曲線やリスクアセスメント機能により、異常の早期発見と適切な対応も可能になるため、診察の質の向上につなげることができます。

その他、産婦人科専用の電子カルテを導入することで、患者さんへの説明が容易になることもメリットの一つです。エコー画像や成長曲線などを用いて説明できるため、現在の状態について患者さんに詳しく説明することも可能になります。

電子カルテの導入がコスト削減や負担軽減につながる

産婦人科に電子カルテを導入することで、あらゆるコストの削減につながるメリットがあります。

紙のカルテの代わりにデジタルデータを使用することになるため、用紙やインク、プリンターのコストが大幅に削減されます。また、印刷物の保管スペースも不要になるため、物理的な書類保管における費用も節約できるのです。

その他、電子カルテを導入することでカルテの検索や管理にかかる時間を削減できます。産婦人科向け電子カルテの多くは、患者さんの情報を瞬時に検索・閲覧できる機能が備わっています。探す手間を大幅に減らせるため、少ない人数でも効率的に業務を進められるのは大きなメリットと言えます。

産婦人科で導入する電子カルテは『専用型』がおすすめ!

産婦人科向けの電子カルテを導入することで、業務の効率化や負担の軽減など幅広いメリットがあります。実際に導入を検討されている方も多いかと思いますが、ここ最近では産婦人科向けの専用型の電子カルテも増えているため、選び方で悩んでいるケースも多いでしょう。

そこでこの見出しでは、専用型の電子カルテにおいて特におすすめの商品を3つご紹介します。選び方で悩まれている方は、比較しながら自院に適した電子カルテを選択してください。

CLIPLA Luna

CLIPLA Luna

公式サイト:CLIPLA Luna

CLIPLA Lunaは、産婦人科診療に必要な機能を揃えている専用型の電子カルテです。

具体的な機能としては、不妊治療管理機能やルナルナメディコ連携、妊婦健診管理機能なども全て備わっています。

CLIPLA Lunaは、クラウド型の電子カルテであるため、インターネット環境があれば院外でも電子カルテを閲覧できます。どこにいても電子カルテを閲覧したいときにチェックできるのは業務効率の向上にもつながるため、魅力的な部分と言えるでしょう。

その他にも、誰でも操作がしやすいインターフェースで設計されているため、機械操作が苦手な医師や医療スタッフも直感的に操作できる特徴があります。紙カルテからの移行をしたとしても時間をかけずに使い方を習得できるため、移行から習得まで時間がかかるのではないかと思われている方でも安心です。

CLIPLA Lunaは、産婦人科の業務効率化と診療の質向上を目指した総合的な電子カルテシステムとなっているので、産婦人科には特におすすめと言えるでしょう。

エフ・カルテット

エフ・カルテット

公式サイト:エフ・カルテット

エフ・カルテットは、産婦人科医がデザインした産婦人科専用の電子カルテです。産婦人科業界トップクラスの豊富な導入実績があり、全国で200を超える導入数となっています。

電子カルテの特徴としては、見やすさや使いやすさにこだわった妊婦健診・分娩をはじめとする周産期管理機能と不妊治療に最適な機能により、産婦人科の業務に最適な運用を実現できる電子カルテです。

特に使いやすさの部分では、産婦人科医がデザインした電子カルテであるため、他のシステムと比較しても使いやすいと感じる方が多いでしょう。機能も不妊治療管理機能や妊婦健診管理機能などの一般的なもの以外に、外来管理機能、病棟管理機能、データ管理機能、医療機器連携、システム連携など幅広く備えているので、産婦人科にとって使いやすい電子カルテと言えるでしょう。

実際に産婦人科からの導入は数多くあるので、産婦人科に特化した専用の電子カルテを導入したいならエフ・カルテットを検討してください。

タック電子カルテシステムDr.F

タック電子カルテシステムDr.F

公式サイト:タック電子カルテシステムDr.F

タック電子カルテシステムDr.Fは、産婦人科に特化した専用の電子カルテです。

産婦人科のことを考えて作られた電子カルテであり、例えば「周産期の情報と不妊治療の情報を一つの場所で管理したい」場合も、タック電子カルテシステムDr.Fなら要望に応える設計となっています。

また、操作性や使いやすさにもこだわった設計です。カルテの操作が複雑で逆に使いづらいといったこともないため、紙のカルテからの移行もしやすいのが特徴です。

その他にも他社システムとの連携も充実しているので、別々で管理する必要がありません。システムを一つにして管理できるため、業務全般の大幅な効率化につながります。

機能面や使いやすさにこだわった専用型の電子カルテを導入したいならタック電子カルテシステムDr.Fを検討してください。

まとめ

今回は産婦人科向けの専用型電子カルテを紹介しました。専用型の電子カルテには一般的な電子カルテにはない幅広いメリットがありますので、特に産婦人科に特化した電子カルテをお探しの方は、今回紹介した内容も参考にしながら導入を検討してください。

メディカルツールナビではそれぞれの産婦人科に合う電子カルテの選定から、IT導入補助金を活用した導入支援も実施しています。最適な電子カルテを導入できるだけでなく、通常よりも安く導入することが可能なので、コストを抑えながら産婦人科向けの電子カルテを導入したいという方は、ぜひお気軽にご相談ください。


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