電子カルテって災害の時にどうするの?
電子カルテとは、従来まで使用されていた紙のカルテを電子的なデータに置き換えて管理するシステムのことです。
紙のカルテに比べて管理がしやすくなるなど幅広いメリットがあるため、多くの医療機関で導入が進んでいます。
そんなメリットの多い電子カルテですが、唯一の懸念点としてあげられているのが災害時やトラブル時等の心配です。
今回は、電子カルテの導入を検討されている医療機関向けに、災害時やトラブル時にも対応している最新の電子カルテを紹介します。
電子カルテを導入するなら心配要素の少ないシステムを選びたいと考えている方が多いと思うので、これから導入を検討している医療機関はぜひ参考にしてください。
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電子カルテは災害時やトラブル時には使えない?
災害時ライフラインについて:https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjmi/89/1/89_32/_pdf/-char/ja
そもそも電子カルテには、オンプレミス型とクラウド型の2種類が幅広く出回っています。
オンプレミス型の特徴は、院内に専用のサーバーを設置し、電子カルテを利用するタイプです。院内にサーバーを設置しているため、オフラインでも使用することができ、セキュリティ面が強く、データ漏洩のリスクも少ないのが特徴です。
一方、クラウド型は、インターネットを通して利用する電子カルテのことです。インターネットを通してサーバー上のデータを保存できるため、院内にサーバーを設置しなくても使える特徴を持っています。また、ネット環境が完備されているところなら外部に持ち出しても電子カルテをチェックできるといったメリットもあります。
このように、それぞれの特徴がありますが、オンプレミス型は院内サーバーであるため、災害やトラブル等が発生したときに電子カルテが使えなくなるデメリットがあります。
また、クラウド型もネット環境が必須となるため、万が一ネット環境が遮断されてしまったら使えなくなるデメリットがあります。
これらの心配があるため、なかなか導入に踏み切れない医療機関も多いのが現状です。しかし、オンプレミス型とクラウド型の両方の良い部分だけを取った最新の電子カルテも登場しています。それがハイブリッド型の電子カルテです。
オンプレミス型電子カルテについて詳しく知りたい方はこちらの記事を参照してください。
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クラウド型電子カルテについて詳しく知りたい方はこちらの記事を参照してください。
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最新型のハイブリッド型電子カルテとは?
最新型の電子カルテとして注目を集めているのが「ハイブリッド型」です。
ハイブリッド型電子カルテは、簡単に説明するとクラウド型とオンプレミス型の機能が融合しているシステムのことを言います。
ハイブリッド型電子カルテの特徴としては、インターネットと院内サーバーのどちらを経由しても使えることです。
例えばネット環境が万が一遮断されたとしても、オンプレミス型の機能も持ち合わせているため、災害時やトラブル時でも電子カルテが使えなくなることが減ります。
状況に応じて使い分けられるのがハイブリッド型電子カルテなので、災害時等あらゆる状況にも強い電子カルテの導入を検討されているなら、ハイブリッド型がおすすめです。
オンプレミス型・クラウド型との比較
現在、電子カルテにはオンプレミス型とクラウド型、ハイブリッド型の3種類が選べます。
種類が増えると何がベストなのか選択に迷ってしまうこともあるかと思いますが、下記では3種類の比較表についてまとめていますので、どのタイプが自院に適しているか判断したいときに参考にしてください。
比較表 | オンプレミス型(院内サーバー) | クラウド型 | ハイブリッド型 |
サーバー設置場所 | 院内 | サービス提供元の企業 | 院内とサービス提供元の企業 |
バージョンアップ | 電子媒体・リモート | オンライン | オンライン |
インターネット環境 | 使用なし | 使用 | 使用 |
インターネットの回線トラブル | ほぼ影響なし | 影響あり | 災害・トラブル時に柔軟に切り替えが可能 |
上記のように、オンプレミス型とクラウド型はどちらもデメリットとなる点が存在します。それに比べてハイブリッド型は、オンプレミス型とクラウド型のデメリットを補う形となっているため、デメリットが少なくなっています。
ハイブリッド型電子カルテのメリットとは
ここまでオンプレミス型とクラウド型、ハイブリッド型電子カルテの比較を行いましたが、具体的にハイブリッド型電子カルテを選択することでどのようなメリットを得られるのでしょうか。
ここでは大きく分けて2つのメリットをご紹介します。
災害・トラブル時に強い
そもそもハイブリッド型電子カルテの導入が増えている理由としては、BCPの重要性が見直されつつある背景が関係しています。医療インフラは、災害時やトラブル時等の非常時にも止めることなく患者さんに医療を提供しなければなりません。
しかし、医療を続けたくてもサーバーダウンやネット環境に接続できないとなると続けることができない可能性が高くなってしまうのです。
こうしたトラブルを少しでも避けるためにハイブリッド型は注目されており、例えば院内サーバーに何かしらの問題が発生したときにはネット環境に接続し、ネット環境に問題が発生した場合には院内サーバーに切り替えるなど、柔軟に対応できるのが特徴です。
柔軟な切り替えを可能にしたのがハイブリッド型であるため、多くの医療機関で選択されるようになっています。
スピーディな操作を実現できる
ハイブリッド型は災害時やトラブル時に強いだけではありません。柔軟な切り替えができることから、スピーディな操作を実現しやすいメリットがあります。
例えばオンプレミス型とクラウド型で比較すると、当然院内にサーバーを設置しているオンプレミス型の方がスピーディな操作を実現できます。
ハイブリッド型なら、通常時は院内サーバーに切り替え、スピーディな操作を実現することも可能なので、ネット環境が遅くて使いにくいとなることはありません。
ハイブリッド型電子カルテを導入する際の注意点とは
ハイブリッド型電子カルテを導入する際には、一つだけ注意しておきたいポイントがあります。それが運用することで発生するコストとメリットを比較してから導入することです。
ハイブリッド型は、オンプレミス型とクラウド型の両方の機能を持っているため幅広いメリットを獲得できますが、コストが高くなるデメリットがあります。
そのため、メリットよりもコストが上回る計算であれば、無理にハイブリッド型を選択しなくても良いでしょう。
例えばオンプレミス型からの移行を検討している医療機関の中で、院内にセカンドサーバーを既に設置しているのであれば、本来使用しているサーバーにトラブルが発生したとしても使用は可能です。
また、クラウド型もネット回線のトラブルが発生した場合、モバイルWi-Fiなどを契約していればカルテをチェックできるため、既に環境が整っている場合は無理にハイブリッド型を選ぶ必要はありません。
しかし、現在も紙のカルテで対応している医療機関が電子カルテを導入する際は、ハイブリッド型を最初から選択された方が後々手間もかからないため、コストよりもメリットが大きいと言えるでしょう。
このように、それぞれの医療機関で現在の状況が異なるので、ハイブリッド型を導入する際にはコストとメリットを比較し、納得する方法を選択することがおすすめです。
災害時に強いハイブリッド型電子カルテなら「Medicom-HRf Hybrid Cloud」がおすすめ!
公式サイト:Medicom-HRf Hybrid Cloud
「Medicom-HRf Hybrid Cloud」は、操作性を追求した電子カルテで、通常時は院内サーバーを使用し、万が一院内サーバーに障害が発生した際にはクラウドサーバーへ切り替わる仕組みのハイブリッド型電子カルテです。
一般診療向け電子カルテとして人気を集めており、診療所シェアNo.1となっています。
ここでは「Medicom-HRf Hybrid Cloud」の導入を検討している医療機関向けに、特徴を詳しく紹介するので参考にしてください。
初めて操作される方も安心!直感的に使いこなせるUX/UIデザイン
「Medicom-HRf Hybrid Cloud」は、機械操作が苦手な医師、スタッフでも電子カルテを活用できるよう、直感的に使いやすいUX/UIデザインで設計されています。
画面設計は比較的シンプルであり、どこに何を入力すればいいかがパッと見てわかるようになっています。
また、もちろん診療所の特性に合わせた画面カスタマイズ機能もあるため、医師がそれぞれ使いやすいように環境設定することが可能です。
特に紙のカルテからの脱却をし、電子カルテを初めて操作するケースでは、操作性が最も重要なポイントとなります。操作がしやすいと電子カルテの定着も早くなるため、実際に医療機関で電子カルテを導入する際には、重要なポイントとしても見られています。
幅広い機器との連携ができる
「Medicom-HRf Hybrid Cloud」は、約170社の機器と連携することができ、幅広い機器との組み合わせで一元管理することが可能です。
機器との連携性に優れ、一つにまとめて管理することができれば、それぞれの診療にかかっていた無駄な時間を削減することができ、患者さんを不必要に待たせることがなくなります。
電子カルテは機能面やコストなども選ぶうえで重要なポイントとなりますが、自院で使用する機器との連携ができるかもチェックしておきたい項目です。
いつでもどこでも利用できる環境
「Medicom-HRf Hybrid Cloud」は、ハイブリッド型電子カルテであるため、オンプレミス型にクラウド型の技術を活用しています。
そのため、院内だけでしか電子カルテを閲覧できないことはなく、院外でもカルテの閲覧から入力まで可能です。
例えば院内の診療だけではなく、訪問診療なども同時に行うといった医療機関でも使い勝手が良い電子カルテと言えます。
また、PCやタブレット端末で使用できるのはもちろんのこと、今後はスマートフォンにも対応する予定となっているので、デバイスの幅も広いのが「Medicom-HRf Hybrid Cloud」の特徴です。
まとめ
今回は災害時やトラブル時にも対応したハイブリッド型電子カルテを詳しく紹介しました。これまではオンプレミス型かクラウド型が主流となっていましたが、どちらよりもメリットを獲得できるのがハイブリッド型となるため、選ぶ医療機関が増えると予想されています。
しかし、ハイブリッド型電子カルテの導入には、コストがかかるといった問題があります。少しでも費用を抑えたいと考えている医療機関向けに、メディカルツールナビでは補助金を活用した電子カルテの導入支援を行っています。
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